QUAD ESL-57 研究 その八 |
外したBASSユニットを観察してみると・・・ 前後を木枠で挟まれています。 この木枠は、信号電極に接着されているのか、 はたまた両面テープのようなもので貼られているのか。 横の面を拡大してみとこんな感じです。 防塵フィルムの上から留めているPCボルトには、フェルトがかませてあります。 防塵フイルムの内側のPCボルトの様子です。 さてさて、いよいよユニットを分解・・・即ち、前後のパネルを引き離し (剥がし) ます。 木枠がどう貼られているのか、そして、前後の信号電極パネルはどのように貼り付けられているのかが判らないままの作業ですので、こわごわです。 結果を書きますと、何と、両方ともテープで留めてあるだけでした。 こんなんでいいの ? ? ? という感じで、拍子抜けでした。 Youtubeで 57 のレストア関連を調べ、二件見つけましたた。 この二件とも、信号電極パネルの周囲には沢山の穴が開いていました。 しかし、木枠を外したときに、これらの穴はネジ止めなどされいないようで、ただ穴が開いている、という感じでした ? ? ? そして、うち一件は、完成後に鳩目で留めて貼り付けていました。 ウーーム・・どうしたものか。 また、ユニット中央部の穴の数なども我が家のものとは違っていますので、製造時期によって仕様が随分違うのかもしれません。 木枠は透明なテープで、ユニットは黒のガムテープで貼られていましたので、中央のボルト・ナットを外してから、このテープを剥がすと、何とも呆気なく木枠もユニットも剥がせました。 これが低域ユニット・リアの外側です。 右下の文字は、私が書いたものです。 配線があるので木枠は浮かせた状態での撮影です。 配線の外れている中央の穴は高圧配線用です。 こちらがフロントの外側です。 酷く緑青を吹いています。 高圧の給電線はユニットを剥がすときに外れてしまっています。 この状態では、高圧回路を直しても、そして、導電剤が劣化していなくても、どれだけ音が出たか疑問ですね。 フィルムの貼ってある、フロント側のユニット内側です。 高圧の配電には、導電性の塗料が使われています。 この辺もSTAX と同じですね・・・ 導電剤は 63系のようなカーボンではなくポリマー( ? ) でしょうか。 この辺もSTAXと同じですね。 63系からはカーボンにした理由を知りたいものです。 こちらがフィルムが貼られていないリア側のユニット内側です。 ユニットの基材はエポキシのようです。 STAX の ESS-4A の WO の基材は塩ビですので、QUADの方がはるかに上質ですね。 STAX ESS-4Aでも気になったのですが、開口率がかなり低そうで・・・ それにしても文書で説明するのは面倒ですね。 一目みれば説明不要なことでも結構大変です。 づづく・・・ |
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